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スチールドアが閉まりにくい理由とは?店舗で多い不具合とプロが教える対処法

スチールドアが閉まりにくい理由とは?店舗で多い不具合とプロが教える対処法

「店舗の入口ドアが重くて閉まりにくい」

「お客様が出入りするたびにドアを押さえる必要がある」

「ドアを閉めると異音がする」

店舗経営をされている皆様、このような不具合を放置していませんか?

スチールドアは耐久性に優れた建具ですが、日々の開閉による負担や経年劣化により、様々な不具合が発生します。

特に店舗では1日に何十回、何百回と開閉されるため、住宅用ドアよりも劣化が早く進行します。

ドアの不具合は、お客様の第一印象を損なうだけでなく、安全性や防犯性にも影響を与える重大な問題です。「ちょっとした不便」と軽視していると、突然ドアが閉まらなくなり、営業に支障をきたす事態にもなりかねません。

この記事では、店舗で多く見られるスチールドアの不具合とその原因、自分でできる応急処置から、専門業者に依頼すべきタイミング、修理費用の目安まで詳しく解説します。 大阪エリアで店舗を運営されている経営者の皆様が、ドアトラブルに適切に対応できる情報をお届けします。


スチールドアとは?店舗で使われる理由

スチールドアの特徴と優位性

スチール製ドアは、鋼板を芯材に使用した頑丈な建具で、店舗や事業所で広く採用されています。

その理由は以下の通りです:

  • 高い耐久性:頻繁な開閉にも耐える強度
  • 優れた防犯性:破壊や侵入に強い構造
  • 防火性能:防火ドアとして法規制に適合
  • デザインの多様性:塗装やパネル選択で外観調整が可能
  • コストパフォーマンス:木製ドアより初期費用が抑えられる

これらの理由から、飲食店、オフィス、商業施設、倉庫など、業種を問わず多くの店舗でスチールドアが採用されています。


スチールドアが閉まりにくくなる主な原因

1. 蝶番(ヒンジ)の劣化・ズレ

スチールドアの開閉を支える蝶番は、最も負担がかかる部品です。

頻繁な開閉により、以下のような問題が発生します:

蝶番に起こる主なトラブル:

  • ビスの緩み:取り付けビスが徐々に緩み、蝶番がズレる
  • ピン部分の摩耗:開閉を繰り返すことでピンが削れる
  • 錆の発生:湿気や雨水の影響で蝶番が錆びて動きが悪くなる
  • 取り付け位置のズレ:建物の微妙な歪みで蝶番の位置がズレる

症状の見分け方:

  • ドアを開閉するときにギシギシと音がする
  • ドアが斜めに傾いている
  • ドア下部が床に擦れる
  • 開閉時に引っかかりを感じる

2. ドアクローザーの不調

ドアクローザーは、ドアを自動的にゆっくり閉める装置で、店舗ドアには必須の金物です。

この部品の不調は、閉まりにくさの最も一般的な原因となります。

ドアクローザーの主な不具合:

  • 油漏れ:内部の油圧オイルが漏れて機能低下
  • 速度調整ネジの緩み:閉まる速度が速すぎる・遅すぎる
  • アームの変形:強風や無理な開閉でアームが曲がる
  • 本体の劣化:経年劣化による内部機構の故障

見分け方のポイント:

  • ドアが勢いよく閉まるようになった
  • 逆に閉まるまでに時間がかかりすぎる
  • ドアクローザー本体から油が滲んでいる
  • 最後まで閉まりきらない

3. ドア枠の歪み・変形

建物の経年変化や地震の影響で、ドア枠自体が歪むケースがあります。 特に古い建物や木造建築では、この問題が起こりやすい傾向にあります。

枠の歪みによる影響:

  • ドアと枠の隙間が不均一になる
  • ラッチが受け座にうまく入らない
  • ドアの上部・下部が枠に当たる
  • 気密性が低下し、隙間風が入る

4. 錠前・ラッチの不具合

錠前やラッチ(掛け金)の劣化も、ドアが閉まりにくくなる原因です。

よくある錠前トラブル:

  • ラッチの固着:錆や汚れでラッチがスムーズに動かない
  • 受け座のズレ:ラッチと受け座の位置がズレている
  • バネの劣化:ラッチを戻すバネが弱くなる
  • レバーハンドルの緩み:ハンドル自体がガタついている

自分でできる応急処置と調整方法

蝶番の調整とビス締め

軽度の蝶番トラブルは、自分で調整できる場合があります

必要な道具:

  • プラスドライバー
  • 六角レンチ(蝶番のタイプによる)
  • 潤滑スプレー(シリコンスプレー推奨)
  • 水平器(あれば便利)

調整手順:

  1. すべての蝶番のビスを増し締めする
  2. 蝶番のピン部分に潤滑スプレーを注入
  3. ドアの傾きを確認し、必要に応じて調整ネジを回す
  4. 開閉動作を確認して、スムーズになったかチェック

ドアクローザーの速度調整

ドアクローザーの閉まる速度は、調整ネジで変更できます:

  • 第1速度調整:ドアが開いた状態から閉まり始める速度
  • 第2速度調整:ドアが閉まる直前の速度
  • ラッチング調整:最後の押し込み力の調整

調整のポイント:

  • 調整ネジは時計回りで遅く、反時計回りで速くなる
  • 一度に大きく回さず、少しずつ調整する
  • 調整後は必ず実際に開閉して確認する
  • 油漏れがある場合は調整では直らない

錠前・ラッチの清掃と注油

汚れや乾燥が原因の場合は、清掃と注油で改善できます:

  1. 鍵穴専用のクリーナーでゴミを除去
  2. 鍵穴用の潤滑剤を少量注入
  3. レバーハンドルの可動部に潤滑スプレー
  4. ラッチ部分を何度か出し入れして馴染ませる

注意: 一般的な機械油やCRC-556などは、ホコリを吸着して逆効果になる場合があります。必ず鍵穴専用または粘度の低いシリコンスプレーを使用してください。


プロに依頼すべきタイミングと判断基準

すぐに業者を呼ぶべき症状

以下のような症状がある場合は、自己修理せず専門業者に相談することをおすすめします:

  • ドアが完全に閉まらない:防犯・防火上の重大な問題
  • ドアクローザーから油が漏れている:内部故障のサイン
  • 蝶番のビスが効かない:下地が傷んでいる可能性
  • 枠が明らかに歪んでいる:建物の構造的問題の可能性
  • 鍵が全く回らない:シリンダー交換が必要
  • ドアが極端に重い・軽い:重大な不具合の兆候

様子を見てもよい軽度の症状

以下の症状であれば、しばらく様子を見て判断することも可能です:

  • わずかな音鳴り(ギシギシ音)
  • 閉まる速度がわずかに変化した程度
  • レバーハンドルのわずかなガタつき
  • 塗装の剥がれや小さな傷(機能には影響しない)

ただし、これらも放置すると悪化する可能性があるため、定期的なメンテナンスの際に点検してもらうことをおすすめします。


よくある質問(Q&A)

Q1. スチールドアの寿命はどのくらいですか?

A1. スチールドア本体の寿命は適切なメンテナンスを行えば20〜30年程度使用できますが、付属する金物類(蝶番、ドアクローザー、錠前など)は使用頻度により異なります。

各部品の交換目安:

  • ドアクローザー:7〜12年
  • 錠前・シリンダー:10〜15年
  • 蝶番:15〜20年
  • レバーハンドル:10〜15年

店舗など使用頻度が高い場合は、これより短い期間での交換が必要になることもあります。特にドアクローザーは消耗品と考え、定期的な点検とメンテナンスが重要です。


Q2. 営業中でも修理・調整は可能ですか?

A2. はい、多くの場合、営業を続けながらの修理・調整が可能です。プラスワンでは店舗運営への影響を最小限に抑える工夫をしています:

  • 短時間作業:調整や部品交換は30分〜1時間程度
  • 営業時間外対応:早朝・夜間の作業も相談可能
  • 仮設対応:必要に応じて一時的な開閉方法をご提案
  • 計画的施工:事前に作業時間を正確にお伝え

ただし、大規模な修理やドア本体の交換が必要な場合は、定休日や営業時間外での作業をおすすめする場合もあります。


Q3. 古いスチールドアは交換したほうがいいですか?

A3. 必ずしも交換が必要なわけではありません。判断基準は以下の通りです:

修理で対応できるケース:

  • ドア本体に大きな損傷がない
  • 枠が健全でズレや腐食がない
  • 金物の交換で機能が回復する
  • 現在のデザインに満足している

交換を検討すべきケース:

  • ドア本体が大きく錆びている、腐食している
  • 枠が歪んでおり修正が困難
  • 防火性能の向上が必要
  • 断熱性能を向上させたい
  • 店舗イメージ刷新のためデザイン変更したい

プラスワンでは現地調査の上、修理と交換のどちらが適切か、費用対効果も含めてアドバイスいたします。


Q4. 緊急でドアが閉まらなくなった場合はどうすればいいですか?

A4. 営業中にドアが突然閉まらなくなった場合は、以下の応急処置を行ってください:

応急処置の手順:

  1. ドアクローザーのアームを外す(可能であれば)
  2. ドアストッパーなどで一時的に固定
  3. 閉店時には別の方法で施錠(南京錠など)
  4. 速やかに専門業者に連絡

Q5. 定期メンテナンスは必要ですか?

A5. はい、店舗のスチールドアには定期メンテナンスを強くおすすめします。

定期メンテナンスのメリット:

  • 突発的故障の予防:営業停止リスクの回避
  • 修理費用の削減:早期発見で大規模修理を回避
  • 寿命の延長:適切なケアで長持ち
  • 安全性の確保:事故やケガの防止
  • 防犯性の維持:錠前の確実な動作

推奨メンテナンス頻度:

  • 使用頻度が高い店舗:年2回(春・秋)
  • 一般的な店舗:年1回
  • 使用頻度が低い:2年に1回

プラスワンの定期メンテナンスでは、蝶番・ドアクローザー・錠前のすべてを点検し、調整・清掃・注油を行います。異常が見つかった場合は、その場で修理の必要性と見積もりをご提示いたします。


まとめ

スチールドアの「閉まりにくさ」は、多くの場合、蝶番・ドアクローザー・錠前などの不具合が原因です。

軽度の症状であれば、ビスの増し締めや速度調整、清掃と注油などの簡単なメンテナンスで改善できることもあります。しかし、油漏れや枠の歪み、深刻な不具合が見られる場合は、専門業者による点検と修理が必要です。

店舗のドアは、お客様を迎える「顔」であると同時に、防犯・防火という重要な役割を担っています。 小さな不具合を放置すると、やがて営業に支障をきたす大きなトラブルに発展する可能性があります。

「最近ドアの調子が悪い」「開閉に違和感がある」と感じたら、それは点検・メンテナンスのサインです。定期的な点検により、突発的な故障を防ぎ、安心して営業を続けられる環境を維持できます。

プラスワンでは、スチールドアをはじめとする建具全般のメンテナンス・修理・交換をワンストップで対応。 大阪エリアの店舗・事業所の皆様が安心して営業できるよう、迅速かつ確実なサービスをご提供いたします。

「ドアの調子が気になる」「定期メンテナンスを依頼したい」という経営者の皆様は、まずは無料診断からお気軽にご相談ください。現地調査の上、最適な対応方法と明確な費用見積もりをご提示いたします。


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